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​教育心理分野の教員

 教育心理分野には現在4名の専任教員がいて、各自の専門領域を活かしながら教育・研究を行っています。大規模な大学と比べてスタッフが多いわけではありませんが、教員が相互に協力・連携(定期的な懇親も!)して分野運営に努めています。アットホームな温かい接触の雰囲気と、目が届くからこそのしっかりとした教育の雰囲気を醸し出すように意識しています。教員とともに分野の雰囲気を高めてくれる学生をお待ちしています。

​<教員スタッフ紹介;五十音順>

 ※正式なものは、大学・学部の公式サイトや学部が発行している案内でご確認ください。

​●石川 隆行

[担当授業]

 子ども理解の心理学、幼児教育相談、青年期以降の心理学、発達心理学特講 ほか

 

[関心ある研究テーマ]

 子どもの向社会性と感情の発達

 

[公式サイトとは少し違ったあいさつ・メッセージ]

 幼稚園から大学、そして現在までの道を歩んできましたが、その中で、転機となる機会には、いつも交流を重ねた人々との貴重な思い出があります。現在も学恩を受けた先生や先輩、同僚、また後輩となる方々と顔を合わせていただく機会があるたびに、その思い出が蘇ってきます。受験生の皆さんと同じ「心理学を学びたい」と気持ちになったのは、高校の先生とのあるきっかけが、その気持ちにさせてくれたことを覚えています。その後、大学に入学して心理学を学び、そこで出会った先生に、こころを理解するうえでは、子どもが成長するエネルギーを感じることが必要と教えをうけ、発達心理学を学び続けるようになりました。

 現在、発達心理学をとおして、学校の先生を目指す学生さんと日々過ごしています。子どもを取り巻く教育環境が多様化している現代ですが、学生さんが目指す先生という職業の本質は変わらないのではと思います。その本質の1つには、学生さんが先生になったとき、子どもの良いお手本となることがあると考えます。まず、良いお手本となるには、子どもに充実した授業を行うために教育の理念や教科、教材について学ぶことが重要です。また、先生として子どもに関わるために、子どもの心情について学ぶ必要があります。後者の学びに心理学は関係していますが、2つの学びのどちらかが優先されるものではなく、両者は複合して良いお手本となるのを導きます。

 宇都宮大学入学後、心理学の先生方と一緒に、受験生の皆さんのこころの中で貴重な思い出、また何かのきっかけとなるよう、学びと交流を深めることができればと思います。

 

​●川原 誠司

[担当授業]

 教育相談の理論と方法、人格心理学、臨床心理学特講、メンタルヘルス実習、カウンセリング演習 ほか

 

[関心ある研究テーマ]

 子どもの精神的成長、子どもの対人関係、子どもや保護者への教育心理学的支援

 

[公式サイトとは少し違ったあいさつ・メッセージ]

 以前から教育臨床活動を行っていましたが、最近、意欲的な学生が少なくて実習までにたどり着かず、活動に苦慮しています。寄る年波もあるので、学生にとっては近づきにくいおじさんになったのかもしれませんが、どんな年齢差になってもしっかり学ぶことを支援したい気持ちは同じです(同じなのですけれどねえ……)。

 いじめや不登校だけが教育心理学的な問題ではないですが、これらの問題に絞っても学校の対応、というか子どものための支援ができているかといえば首をかしげます。そこで臨床心理の専門家が……という流れになりやすいのですが、心理や医療の専門家が子どものために必ずしもうまく働いていない様子も耳目にします。その専門性が子どもの普通の生活から遠ざけてしまったり、心理漬けや医療漬けになってしまう危険性も感じます。

 そうなると、キーパーソンになるのは学校教員だと思っています。対人関係から遠ざかっているからこそ、温かくしっかりした対人関係の場にいることが必要。集団から不当に疎外されているからこそ、集団から正当性を認められることが必要。そういうことを子どもに提供できる場として、教育、特に公教育があると思っています。もちろんそこには、教員だけではカバーできない側面を心理や医療と協力して行うということもありますが、教師次第で左右される部分は大きいと思っています。子どもの成長を心理学的な面から支援する意識を高く持った学校教員を育てたいなあと思っています。

 学びのことだけ言ったかもしれませんが、「よく遊び、よく学ぶ」ということを大事にしています。学生との交流・懇親もとても好きです。スポーツ、カラオケ、飲食、遠足、合宿(温泉……)などこれまでいろいろやってきました。最近はこちらの年齢差もあるためかなかなか誘ってもらえませんが、学生とそのようなことをすることを楽しみにしています。「年寄りの冷や水」と言われても若いもんには負けずにスポーツでも動きます(←とすぐに無理をする)

 学びでも遊びでも交流がいっぱいあって、皆さんの顔が見えて、卒業の時に皆でしみじみ楽しく語れるようになると幸せです(謝恩とはそういうものだと最近はつくづく思います)。せっかく小規模のところにいるのですから、ぜひその特長を活かしてもらいたいと思います。そのことを活かせる学生をお待ちしています。

​●久保田 愛子

[担当授業]

 生徒指導・進路指導、集団心理学、集団心理学特講、対人関係の心理学等

 

[関心ある研究テーマ]

 学校行事を通した子どもの社会情緒面の成長、学校行事における教師の子どもに対する支援、学級会の運営の仕方

[公式サイトとは少し違ったあいさつ・メッセージ]

    出張授業で、高校生に心理学のイメージを聞いてみると、心理学を勉強すれば「人の心が見えるようになる!」、「自由自在に人とコミュニケーションできる!」といった声があがることがあります。しかし、心理学は”学問”なので、こうした期待をもっていると、入ってから「イメージと違った…」となってしまうかもしれません。

   では、心理学はどういう”学問”だと思いますか?私のイメージする心理学は、人の言動を含めた“データに基づいて”、人の行動や気持ちを推測し、その背後にあるメカニズムを解明する学問です。なので、心理学では、統計を勉強し、数値データを扱うこともあります(むしろ卒論では統計を使う可能性が高いかも?)。是非皆さんには”学問”としての心理学を自分なりに調べた上で、この分野を志望してほしいなと思います。

    心理学には、学校の教員になる上で役立つ可能性を秘めた知識や技術が詰まっています。心理学の知識は、教員になった後、子どもの考えていることを推察したり、子どもの心理を踏まえた学級経営や授業設計をしたりすることに役立ちます。また、統計の知識を身につければ、教員なった後、様々に見るであろう調査結果を解釈し、実践の改善にもつなげられるはずです。

    こうした力を身につけるため、教育心理分野では、演習形式の授業を通して、心理学の手法を学ぶ機会が多く設けられています。これは授業に積極的に参加すること、多くをしっかり学ぶことが求められることを意味しますが、領域メンバーで仲良くなる機会が沢山あるということでもあります。アットホームに真剣に心理学を学び、教員になりたい人は是非教育心理分野を目指してみてください!

    最後に私のプライベートも少し…。私は休日、仕事のないときには睡眠を堪能(?)することが多いのですが、それ以外には旧友と集まって、ご飯をすることが多いです。特に大学でできた友人とは、サークル、初年時クラス、専攻で一緒だった人…と各コミュニティで集まっています。そうした旧友の様子を知ることは、不思議なことに(?)、明日も頑張ろー!と思う原動力になっています。

    なので、皆さんには、大学でできるご縁を是非大切にしてもらいたいなと思います。大学時代は大して仲良くなくても(?)、同じ時に同じ体験を共有していることの効果は偉大です。

    教育心理分野に入る皆さんにとっては、この領域のメンバーが大学の友人になりますね。そう考えると、ご飯や遊び…皆で交流できる機会を積極的に設けてほしいなと思います。大学でしか得られない一生モノの何かが得られるかもしれませんよ♪そして、そのときには教員も是非誘ってもらえると、嬉しいです!皆さんと、お目にかかれるのを楽しみにお待ちしています。

​●宮代 こずゑ

[担当授業]

 心身の発達と学習過程、認知心理学、認知心理学特講、児童生徒の思考と認知 ほか

 

[関心ある研究テーマ]

 文字・音声表現、人の言語処理、情報伝達

 

[公式サイトとは少し違ったあいさつ・メッセージ]

 教育心理分野では、様々なことに興味を持って、調べたり議論したり研究したりすることが可能です。人数が多くないのでお互いに(学生間も、学生-教員間も)顔見知りですし、お互いの得意な事・好きな事(音楽、演劇、プログラミング、YouTube、アイドルグループ…本当に様々!)も知っているような距離感です。そんな各自の視点からとらえた「日常のふとした疑問点」について解き明かすべく、研究に没頭できるというのが、心理学を学ぶ醍醐味なのではないかと思います。たまに、「こんなことを疑問に思ったのだけれど、心理学ではどのように研究されているのか」という質問をしに来てくれる学生さん(教育心理分野とは限らない)もいらっしゃって、嬉しく思います。

 かくいう私は趣味と言える趣味もなく、また、宇都宮在住ですが出歩かないので、宇都宮についてもわかっていないことが多いです…。行動範囲が【家-大学-近所のスーパーマーケット】という小さな三角形に収まってしまっているので、おススメの餃子屋さんや宇都宮の素敵スポットをご存知の方、是非教えてくださいね!

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